金は本当に「守りの資産」なのか。過去50年の値動きから考える

はじめまして。
千葉県で個人向けの資産相談を受けている、ファイナンシャルプランナーの白井芳久と申します。

地方銀行で15年間、投資信託や保険を「売る側」に立っていました。
2018年に独立してからは、売る立場を離れて相談だけを受けています。

この1年、相談内容がはっきり変わりました。
「金を買ったほうがいいでしょうか」という質問が、体感で3倍近くに増えています。

その多くが、こう続きます。
「金は守りの資産だと聞いたので、預金の一部を移そうと思って」

この「守りの資産」という言葉が、私はずっと気になっていました。
言葉の響きだけが独り歩きして、中身が確認されないまま使われている気がするのです。

そこでこの記事では、感想ではなく数字で確かめます。
田中貴金属工業が公表している1973年以降の金価格データをもとに、過去50年あまりの値動きを実際に並べてみました。

結論を先に言うと、金は守りの資産と呼ばれるだけの性質を確かに持っています。
ただし「守り」という言葉から多くの人が想像するものとは、かなり違います。

私自身も2020年から金貨を毎月積み立てている当事者です。
だからこそ、都合の悪い数字も含めて正直に並べます。

目次

「守りの資産」という言葉は、値動きの小ささを意味していない

まず、言葉の定義を整理させてください。
ここを曖昧にしたまま議論を進めると、必ず誤解が残ります。

金が安全資産と呼ばれる理由

金が「安全資産」「守りの資産」と呼ばれるのには、はっきりした理由があります。
主に次の3点です。

  • 発行体が存在しないため、企業の倒産や国家の債務不履行によって価値がゼロになることがない
  • 世界中どこでも換金できる、特定の国に属さない資産である
  • 新たに採掘される量が年間で限られており、通貨のように短期間で大量に増やせない

株式は発行した企業が倒産すれば紙切れになります。
債券も、発行体が返せなくなれば戻ってきません。
預金にも、金融機関が破綻した場合の預金保険の上限があります。

金には、この「相手方の信用が消えると価値が消える」という構造がありません。
金塊そのものが価値を持っているからです。
この性質を指して「安全資産」と呼んでいます。

この5か月で、2割下がっている

ところが多くの方は、この言葉を別の意味で受け取っています。
「安全=値動きが小さい」「守り=減らない」という理解です。

ここが誤解の入り口です。
直近の数字を見てください。

田中貴金属工業の店頭小売価格(税込)で、国内の金価格は2026年3月3日に1グラムあたり29,969円という2026年の最高値をつけました。
その後じりじりと下げ、2026年7月31日時点では23,395円です。

下落率にすると21.9%になります。
わずか5か月で、資産価値がおよそ2割減った計算です。

もし3月に300万円分の金を買っていたら、7月末には約234万円になっていることになります。
これが「守りの資産」の現実の値動きです。

安全資産という言葉は、価値が消えないことを保証しているだけです。
価格が下がらないことは、まったく保証していません。

過去50年の金価格を、実際に並べてみる

では長期で見ればどうなのか。
ここからが本題です。

以下の数値はすべて、田中貴金属工業が公表している年次金価格推移から引用しています。
1973年から2025年まで、ドル建て(1トロイオンスあたり)と円建て(1グラムあたり・税抜の参考小売価格)の両方が公開されている貴重なデータです。

変動相場制への移行から1980年のピークまで

金価格が市場で自由に動くようになったのは、そう昔のことではありません。
1971年のニクソン・ショックでドルと金の交換が停止され、1973年に主要国が変動相場制へ移行しました。
田中貴金属のデータが1973年から始まっているのは、そのためです。

1973年の金価格は、ドル建て平均で97.22ドルでした。
そこから7年間で、劇的な上昇が起きます。

1979年にイラン革命と第二次石油危機、ソ連のアフガニスタン侵攻が重なりました。
1980年、金価格はドル建てで850ドル、円建てで6,495円という高値をつけます。
1973年の平均から見て、ドル建てでおよそ8.7倍です。

このときの熱狂は、当時を知る方から何度も聞きました。
「金はいくらでも上がる」という空気が確かにあったそうです。

1980年から2000年まで、20年間の低迷

ここから先が、金を語るときにほとんど省略される20年間です。

1980年の高値850ドルをつけた金は、そこから下がり続けました。
1982年には年間平均375.85ドル。
1990年に383.59ドル。
1995年に384.16ドル。

そして2001年、ドル建て平均は271.05ドルまで落ちました。
1980年の平均612.13ドルと比べると、44%の水準です。

円建てはもっと厳しい数字になっています。
1980年の年間平均4,499円に対し、2001年の年間平均は1,105円でした。
およそ4分の1です。

20年間、金は上がりませんでした。
インフレのヘッジになるどころか、この期間の金は資産を確実に目減りさせています。

2001年を底に、24年かけて起きたこと

2001年を底に、金は再び上昇に転じます。
2005年に平均444.72ドル。
2008年に872.17ドル。
2011年には1,572.34ドルまで来ました。

2020年のコロナ禍で1,769.59ドル。
そして2025年の年平均は3,431.54ドルです。

World Gold Councilの「ゴールド・デマンド・トレンド 2025年通年」によれば、2025年の金の総需要はOTC取引を含めて史上初めて5,000トンを超え、5,002.3トンに達しました。
年平均価格は前年比44%上昇しています。

主な年の推移を、表にまとめました。

ドル建て平均(ドル/トロイオンス)円建て平均(円/g・税抜)為替TTS平均(円/ドル)
1973年97.22958269.25
1980年612.134,499227.83
1990年383.591,826145.83
2001年271.051,105122.54
2008年872.172,937104.57
2011年1,572.344,06080.79
2020年1,769.596,122107.77
2025年3,431.5417,302150.62

この表を眺めていると、一つの事実が浮かび上がります。
金は「じわじわ着実に増える資産」ではありません。
20年動かない時期と、数年で数倍になる時期が、交互に訪れる資産です。

1980年の高値で買った人は、何年待つことになったのか

私がこの記事で最も伝えたいのが、この論点です。

過去のチャートは、後から見れば右肩上がりに見えます。
しかし実際に買う人は、チャートの右端に立って買います。
そのとき自分がどこにいるかは、誰にも分かりません。

ドル建てでは、約28年かかった

1980年の高値850ドルで金を買った人がいたとします。
その人の買値をドル建てで上回ったのは、いつでしょうか。

田中貴金属の年次データを1981年から順に確認すると、年間高値が850ドルを超えたのは2008年(年間高値1,023.50ドル)が最初です。
つまり、およそ28年かかっています。

その間、含み損を抱えたまま持ち続けるか、損を確定して売るかの選択を迫られ続けたことになります。

円建てでは、約40年かかった

日本円で買った人は、さらに長く待ちました。

1980年の円建て高値は6,495円です。
これを年間高値が上回ったのは2020年(年間高値7,063円)でした。
およそ40年です。

1980年に40歳で金を買った人は、買値を回復したときに80歳になっていた計算になります。

この事実をどう受け止めるか

これは「金は駄目な資産だ」という話ではありません。
「高値づかみのリスクは、金にも同じようにある」という話です。

株式でも不動産でも同じことが言われます。
ところが金についてだけは、なぜか「持っていれば安心」という語られ方をすることが多い。

私はここに違和感があります。
20年、40年という単位で報われない時期があった資産を、「守り」の一言で片づけてはいけないと思うのです。

高値づかみを避ける確実な方法はありません。
ただ、一度にまとめて買うのではなく時間を分散させることで、平均取得価格を平準化することはできます。
金の積立という手法が使われるのは、この理由が大きいです。

相場が崩れるとき、金も一緒に売られている

もう一つ、確認しておきたい前提があります。
「有事の金」という言葉です。

戦争や金融危機のとき、資金は金に逃げる。
だから金を持っておけば守れる。
そういう説明を、私も銀行員時代に何度か口にしたことがあります。

今は、その説明が不正確だったと思っています。

2008年、リーマンショックの局面

2008年の金価格を見てください。
年間高値1,023.50ドルに対し、年間安値は692.50ドルでした。
高値から安値まで32.3%の下落です。

円建てでも3,339円から2,240円まで、32.9%下がっています。

金融危機の真っ只中で、金は3割以上下がりました。
金融機関が現金を確保するために、換金できるものを片端から売ったからです。
金は世界中で確実に売れる資産だからこそ、真っ先に売られました。

2020年3月、コロナショックの局面

同じことが2020年3月にも起きています。

田中貴金属の店頭小売価格は、2020年3月6日の6,330円から3月17日の5,735円まで下落しました。
下落率9.4%です。

株価が暴落したまさにその局面で、金も一緒に下がりました。

2026年3月、直近の急落

そして直近です。

楽天証券経済研究所コモディティアナリストの吉田哲氏は、2026年3月23日公開の「有事でも急落する金(ゴールド)相場、今後どうなる?」で、この現象を整理しています。

同氏の指摘によれば、2026年3月は中東情勢の悪化という「有事」がありながら、株安とドル高が同時進行し、金も下落しました。
背景には「有事のドル買い」があるという説明です。

危機のとき、世界の投資家がまず求めるのは現金、それも基軸通貨であるドルです。
ドルの需要が高まればドル高になり、ドル建てで取引される金の価格は相対的に押し下げられます。

なぜ「有事」に金が売られるのか

整理すると、有事に金が下がるパターンは主に次の3つです。

  • 損失を埋めるための換金売り。他の資産で損を出した投資家が、売れるものとして金を売る
  • 有事のドル買い。安全な現金としてドルに資金が集まり、ドル高が金価格を押し下げる
  • 金利の上昇。利息を生まない金は、金利が上がると相対的に魅力が下がる

金が有事に強い局面は確かにあります。
しかし「必ず上がる」わけではないことは、この3つの局面が示しています。

危機が起きた直後は金も一緒に下がり、しばらくしてから上がり始める。
これが過去の値動きから読み取れるパターンです。

日本人が見ている金価格には、為替が混ざっている

ここは、意外と語られない重要な論点です。

日本で「金が過去最高値」と報じられるとき、その数字は円建てです。
円建ての金価格は、金そのものの価値と、円ドル為替の2つで決まります。

円建て17倍の内訳を分解する

2000年から2025年までの25年間で計算してみました。
田中貴金属の年間平均値を使っています。

項目2000年2025年倍率
ドル建て平均(ドル/トロイオンス)279.163,431.5412.29倍
為替TTS平均(円/ドル)108.83150.621.384倍
円建て平均(円/g・税抜)1,01417,30217.06倍

円建てでは17倍になりました。
しかし金そのものの値上がりは12.29倍です。
残りの1.384倍分は、円安によるものです。

つまり日本人が得た17倍という結果のうち、およそ4割弱の押し上げは「金が上がったから」ではなく「円が弱くなったから」でした。

円高局面では、逆のことが起きる

この関係は、当然ながら逆にも働きます。

1980年から2025年までの45年間で見てみましょう。

項目1980年2025年倍率
ドル建て平均612.13ドル3,431.54ドル5.61倍
為替TTS平均227.83円150.62円0.661倍
円建て平均4,499円17,302円3.85倍

この45年間は円高が進んだ時期です。
ドル建てでは5.61倍になった金が、円建てでは3.85倍にとどまりました。
円高が、リターンを3割ほど削ったことになります。

今後、円が再び強くなる局面が来れば、ドル建ての金価格が変わらなくても円建ての金価格は下がります。
金を買うという行為には、外貨建て資産を買うのと同じ為替リスクが含まれている。
このことは、購入前に理解しておく必要があります。

それでも金を持つ意味は、どこにあるのか

ここまで、厳しい数字ばかり並べてきました。
では金を持つ意味はないのかというと、そうは思いません。

私自身が積立を続けているのは、次のような理由からです。

発行体が存在しないという性質

繰り返しになりますが、これが金の本質です。

株も債券も預金も、誰かの信用の上に成り立っています。
金だけは、その構造の外にあります。

私が父の相続手続きをしたとき、20年近く動かされていなかった預金を目にしました。
額面は減っていません。
しかしその20年間で物価は上がり、実質的な購買力は確実に落ちていました。

総務省統計局が公表する消費者物価指数(全国)は、2026年6月分で総合指数が前年同月比1.7%の上昇でした。
最新の数値は統計局のページで確認できます。

年1.7%の上昇が10年続けば、現金の購買力はおよそ2割落ちます。
「現金は減らない」というのは、額面の話に過ぎません。

分散投資としての効果

金の価値は、株式や債券とは異なる要因で動きます。
だからこそ、組み合わせたときに全体の値動きをならす効果が期待されます。

野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティングの髙宮康平氏による「金(ゴールド)の分散投資効果」では、過去10年間の試算として、3つの参照ポートフォリオすべてにおいて金を10%組み入れると投資効率が改善したと報告されています。

ただし、これは過去のデータに基づく試算です。
将来も同じ結果になる保証はありません。

中央銀行が買い続けている

もう一つ、事実として押さえておきたいのが中央銀行の動きです。

World Gold Councilによれば、各国の中央銀行による金の購入量は2025年通年で863.3トンでした。
自国通貨や外貨準備の一部を金に置き換える動きが、国家レベルで続いています。

これは相場の予想ではなく、実際に起きている資金の流れです。

「資産の何%」に定説はない

よく聞かれるのが「資産の何%を金にすればいいのか」という質問です。

正直に申し上げると、公的機関が示す定説はありません。
一部で「5%から10%」という数字が紹介されますが、これは業界団体や運用会社の試算に基づくもので、公的な基準ではありません。

私が相談を受けたときにお伝えしているのは、次の考え方です。

  • 生活防衛資金(生活費の半年から1年分)は、必ず現金で確保しておく
  • 金は「なくても生活に困らないお金」の範囲で持つ
  • 5年から10年は動かさなくていい資金であることを、買う前に確認する

金は利息も配当も生みません。
持っているだけでは1円も増えず、価格が上がったときにしか報われない資産です。
生活に必要なお金を回してはいけない理由が、ここにあります。

金を持つ前に知っておきたいコストと税金

数字の話をもう少し続けます。
ここを知らずに買うと、後で驚くことになります。

買値と売値には、はっきりした差がある

金には「買う価格」と「売る価格」があり、その間には差があります。
これをスプレッドと呼びます。

2026年7月31日9時30分公表の田中貴金属の店頭価格で計算してみます。

商品店頭小売(買うとき)店頭買取(売るとき)
金地金 1g23,395円23,039円1.52%
ウィーン金貨ハーモニー 1オンス771,957円700,856円9.21%

いずれも税込価格です。
金地金と金貨で、差の大きさがまったく違うことが分かります。

金貨には、地金にはない加工費や発行コストが上乗せされています。
1オンスは31.1035グラムですから、地金の小売価格で換算すると727,666円です。
金貨の小売価格771,957円と比べると、6.1%ほど割高になっている計算になります。

金貨は美術的な価値や、1枚ずつ手に取れる保有感という別の魅力を持っています。
ただし、地金より割高になる構造は理解しておく必要があります。

売却したときの税金

金を売って利益が出た場合、税金がかかります。

国税庁の金地金を売却したときの税金によれば、個人が金地金を売却した場合の利益は原則として譲渡所得として扱われ、給与所得などと合算して総合課税されます。

押さえておきたいポイントは3つです。

  • 譲渡益の合計から、年間50万円の特別控除を差し引ける
  • 所有期間が5年を超える場合、控除後の金額をさらに2分の1にできる
  • 営利目的で継続的に売買している場合は、事業所得または雑所得として扱われる

50万円の特別控除があるため、利益がその範囲に収まるなら課税されません。
また5年を超えて持つと課税対象が半分になるため、長く持つほど税制上は有利になります。

200万円を超える売却には支払調書が出る

意外と知られていないのが、この制度です。

三菱マテリアルの支払調書に関する説明によれば、金地金・プラチナ地金・金貨・プラチナ貨を売却し、一度の取引で200万円(税込・買取手数料を差し引く前)を超えた場合、買取業者から税務署へ支払調書が提出されます。
所得税法第225条第1項第14号に基づき、2012年1月1日に創設された制度です。

2026年7月31日時点の買取価格でいえば、1オンス金貨は約70万円です。
3枚まとめて売れば、それだけで200万円を超えます。

隠せるものではない、と考えておくのが健全です。
確定申告が必要な利益が出たら、きちんと申告してください。

NISAもiDeCoも使えない

最後に、これも重要な点です。

金の現物や純金積立は、NISAやiDeCoの対象外です。
非課税で運用できる株式や投資信託とは、この点で条件が異なります。

新NISAの枠がまだ余っているなら、そちらを先に検討したほうが合理的な場合もあります。
金は「NISA枠を使い切った先」あるいは「株式とは別の性質を持たせたい部分」に置く資産だと、私は考えています。

現物で持つと決めたときの、現実的な始め方

ここまでの内容を踏まえてなお、金を資産の一部に加えたいと考える方もいると思います。
私もその一人です。

その場合、持ち方にはいくつかの選択肢があります。

持ち方特徴向いている人
金地金(インゴット)スプレッドが最も小さい。まとまった資金が必要数百万円単位で一度に投資できる人
金貨1枚単位で持てる。地金より割高現物を手元に持ちたい人、贈りたい人
純金積立少額から時間分散できる。手数料は業者差が大きいまとまった資金がない人
金ETF・投資信託証券口座で手軽に売買できる。現物は手元に来ない値動きだけを取りたい人

現物を手元に持ちたいかどうかで、選択肢は大きく分かれます。
手元に置きたいなら地金か金貨、値動きだけを取りたいならETFや投資信託が合理的です。

現物を選ぶ場合、一度に買うと高値づかみのリスクが避けられません。
そこで使われるのが、時間を分散して現物を積み上げていく方法です。

たとえばウィーン金貨やメイプルリーフ金貨を積立形式で購入できるサービスもあり、株式会社ゴールドリンクが運営するコイン積立くんでは、契約時に購入価格を確定させたうえで月々積み立てていく仕組みが案内されています。
同社の公式サイトによれば手数料は購入代金の10%と消費税、途中解約も可能とされています。

こうしたサービスを検討する際は、価格が確定する仕組み、手数料の総額、途中でやめた場合の扱い、現物を受け取るまでの保管方法を、契約前に担当者へ確認してください。
公式サイトに書かれていない条件は、必ず自分の口で聞いて、書面で確認する。
これは金に限らず、あらゆる金融商品に共通する原則です。

そして、公式サイトにも明記されている通り、金貨やプラチナ貨は元本保証の商品ではありません。
この記事でずっと見てきた通り、5か月で2割動くことがある資産です。
その前提を理解したうえで判断してください。

まとめ

長くなりましたので、要点を整理します。

  • 金は「発行体の信用が消えても価値が残る」という意味で安全資産だが、値動きが小さいという意味ではない
  • 2026年3月から7月までの5か月で、国内の金価格は21.9%下落した
  • 1980年の高値で買った場合、買値の回復にドル建てで約28年、円建てで約40年かかった
  • 2008年のリーマンショックでは高値から3割以上、2020年3月のコロナショックでも金は下落した
  • 日本人が見る円建ての金価格には為替が混ざっており、円高になれば円建て価格は下がる
  • 金は利息も配当も生まない。持つなら5年から10年動かさなくていい資金で
  • 金貨は地金より割高になる。売却時の税金と200万円超の支払調書も確認しておく

金は、守りの資産です。
ただしそれは「価格が下がらない」という意味ではなく、「価値がゼロにならない」という意味です。

この違いを理解したうえで、資産の一部として持つ。
私が相談者にお伝えしているのは、それだけです。

不安を煽る話にも、うまい話にも、どちらにも乗らないでください。
数字は誰にでも確認できる形で公開されています。
自分の目で確かめてから決める。
その手間を惜しまなかった方が、結局いちばん納得のいく選択をされているように思います。

Last Updated on 2026年7月31日 by watado